山奥で生活する日系人のために、親子3代にわたって、巡回診療を行っています。
「小さな集落の住民は人間関係でどん底に嵌ることがある。健康は体だけでなく、人間関係の影響も大きい。それを助けられるのは外部の人間だけ。祖父はそうした人も助けていた」
と語っています。
1930年(昭和5年)、3年の任期の予定で外務省の嘱託医としてブラジルに派遣される。
当初2年ほどはサンパウロ州バストスで診療を行なっていたが、アマゾン川流域の日系人開拓地の医師不足を痛感し、そのままブラジルに残る決意をする。
バストスとその周辺の無医村地帯の巡回診療にも力を注ぎ、アマゾン奥地まで治療に赴いた。
戦前から戦後にかけて、ブラジルの地域医療のためにつくし「ブラジルのシュバイツァー」「アマゾン先生」「道庵先生」と呼ばれていた。
1957年、細江静男医師の三女と結婚。
1971年、ブラジル南部の南大河州カトリック大学に教授として招かれ2年間勤務。
1975年、同カトリック大学に老年医学研究所が設置された際、再度招かれた。
以後、老年医学の研究と後進の育成がライフワークとなった。
また、ブラジルへ渡って間もない1970年から2007年までの37年間、南日伯援護協会のブラジル南部2州(南大河州、サンタカタリーナ州)の巡回診療事業にも参加し、ブラジル日系社会にも貢献している。
少年時代は祖父・細江静男に連れられサンパウロ近郊の巡回診療に同行した。
祖父・細江静男、父・森口幸雄の跡を継ぎ、ブラジル国内の日系人移住地で巡回診療を行っている。
専門分野は脂質代謝(HDL代謝)、動脈硬化、老年医学である。
また、森口エミリオ秀幸とも呼ばれ、芝浦スリーワンクリニックの顧問でもある。
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